いいね!炭・薪ある生活…里山再生、都市部と交流へ – 読売新聞

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 かつて住民が生業なりわいとした炭焼きやまき作りの復活を目指し、囲炉裏や薪ストーブを導入した家のコンテスト発表会が18日、伊勢市矢持町で開かれる。父親から炭焼きを引き継いでいる佐藤善秀さん(68)は「このままでは寂れていく一方だ。荒れ果てた里山を再生し、都市との交流人口を増やしたい」と願い、発表会への参加を呼びかけている。(竹本吉弘)

 矢持町出身の佐藤さんは現在、大阪府豊中市で市場調査業を営んでいる。数年前、父親の中瀬三津男さん(88)が高齢を理由に炭焼き業を断念したのを機に月1、2回帰省し、炭焼きを始めた。「800年続いてきた仕事を誰かが継承しなければ」と思い立ったという。

 佐藤さんによると、矢持町の住民は4集落で約50世帯約90人。林業従事者はいなくなり、稲作も耕作放棄地がほとんどになった。「売れない炭を焼いても仕方がない」という住民の声に応えようと企画したのが今回のコンテストだ。

 佐藤さんが代表を務め、平家の落人伝説が残るのにちなんで名づけた「平家の里炭焼き・薪クラブ実行委員会」が主催。国産木材にこだわった家づくりをモットーに全国の工務店が集まったNPO法人環境共棲きょうせい住宅 地球の会などを通じ、新築住宅や古民家を再生させた住宅に囲炉裏や薪ストーブを取り入れた家のコンテストを開催した。

 応募者には「炭焼き・薪クラブ」の会員となって矢持町の炭や薪を買ってもらい、矢持町ファンを増やすことで都市部との交流を増やしたいと願う。

 5~10月、全国から20件の応募があり、建築家や、皇学館大教授で内閣府の地域活性化伝道師・岸川政之さん、佐藤さんが審査員となって優秀作を選んだ。

 18日は「囲炉裏」「薪ストーブ」の2部門で、最優秀賞各1点と優秀賞各3点を発表。囲炉裏部門の最優秀賞には木炭1年分(60キロ・グラム)を贈り、炭焼き体験に招待。薪ストーブ部門の最優秀賞には薪30束をプレゼントし、薪割り体験に招待する。

 会場は山あいにあるため、応募者らは17日にJR・近鉄伊勢市駅近くのホテルに前泊。18日の朝、送迎バスで現地に向かい、炭焼き窯から炭を取り出す体験に参加できる。

 佐藤さんは「今後は空き家を活用した民宿などの運営も視野に入れたい。人が入らなくなり荒れ果てた里山の再生を果たし、人と鳥獣が共生する町を目指したい」と話している。問い合わせは佐藤さん(090・3052・1923)。





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