【猫との暮らし】猫好き大家さんが建てた猫用アパート「Seilan Apartment」を取材してみた – ガジェット通信

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猫を飼うことが入居の必須条件。そんな猫専用アパート「Seilan Apartment」で、大家さんの愛情の下、猫と一緒に健やかな日々を送る女性たちを取材した

きめ細やかな仕掛けは、猫好き大家さんならでは

猫好きにとって、猫との暮らしは何物にも代えがたいもの。だが、賃貸で猫と暮らせる理想郷を探すとなると、それなりのノウハウや労力を伴う。特に大きな悩みといえば件選びや隣人トラブルだろう。

運良く物件を見つけられたとしても、鳴き声や足音を常に気にしなければいけない環境ではストレスがたまる。

ここで紹介する「Seilan Apartment」の大家さんも、そんな猫可賃貸物件探しの大変さを知る一人だ。自身が大の猫好きであること、そして今後のアパート経営は個性が大事になる!という思いから、もともと建っていた築40年の古いアパート「青嵐荘」を取り壊し、新たに【猫との理想郷】を造ることを決意した。

白い壁と赤い屋根が印象的な建物。ここに大家さん自身の住まいを合わせて6戸が入っている。全て1DKの間取りで、1階はポーチ付き、2階はロフト付き。部屋の中を見ると、意外にシンプルな造りだ。壁の高い位置にキャットウォークがあるが、その他はごく一般的なアパートのように見える。

「猫可物件だからといって、遊び道具などをいろいろ付けたり、ファンシーな内装にすることはしたくなかったんです。猫を飼うならどうしても必要、という設備だけを用意し、あとは入居者さんが好きなようにアレンジできるシンプルな造りにしました」と大家さんは語る。

ただ、部屋の造りをよく見ると、自身も猫好きで、一緒に暮らす大変さを知る大家さんだからこそ思いつく、きめ細やかな工夫がちりばめられている。

たとえば、着地のショックを和らげ、かつ足音を抑えるために床はクッションフロアになっている。フローリングに比べて掃除しやすい点もポイントだ。入居者が自分では手を加えにくい部分こそ工夫しているところが特長である。

猫が出入りしやすいよう洗面室には猫ドアが
実際に入居者の部屋を見てみよう。あずき(ソマリ)、きなこ(スコティッシュフォールド)と共に暮らすのは、看護師として働くぷぷにゃんさん。前居がペット可だったことをきっかけに飼い始め、今では猫のいない活は考えられなくなったという。

「以前の住まいは狭く、満足に遊ばせることができませんでしたが、ここは一人と猫が暮らすには十分な広さがあり、収納もたっぷり。特に、ポーチがあって猫たちが自由に遊べるところが気に入りました」とのこと。

部屋は掃除が行き届いており、壁に爪の跡もない。

夜間の騒音などには配慮していますが、入居者さん全員が猫好きなので『ある程度は仕方ない』としても急に家を空ける必要が生じてしまった際に、猫たちのご飯やトイレの大家さんに見ていただいたことがあり、とても助かりました」と、ぷぷにゃんさん。

唯一、難点を挙げるとすれば、都内にある職場までの通勤時間が長いこと。だが、「それは私が頑張れば済むこと。猫たちとの暮らしを考える上で、これほど理想的なアパートはありません」と語ってくれた。

猫じゃらしで遊んでもらってごきげんなあずき専用アパートならではの、猫を通じた助け合い

ロフト付きの2階を選んだのは、譲渡型猫カフェで働くにゃむさん。

幼い頃から常に猫がいる環境で育ち、今の仕事を選んだのも「居場所を失って保護された猫たちのために役に立つ活動をしたい」という思いからだと語る、根っからの猫好きだ。プライベートでもチュチュ(ベンガル)、リリア(ソマリ)、にゃ助(ミックス)の3匹と共に暮らす。

どんなに一緒にいても飽きることはない猫たち

部屋はダイニングキッチンと洋室の間にあった仕切りを取り払い、一つの広い空間として使用。白を基調に可愛らしく仕立てられたインテリアの中で、3匹の猫たちはそれぞれお気に入りの場所を見つけ、自由にくつろいでいる。ロフトがあり、高低差を活かして猫たちが動き回れるのが、この部屋の利点だとか。

「ロフトから絶妙な配置でキャットウォークが付いているので、壁沿いに一周することもできちゃうんですよ」とのこと。床にはコタツを置きたかったが、掃除の手間を考えてホットカーペットに。猫カフェに勤めている職業柄もあって、部屋はいつも清潔にし、餌や飲み水にも配慮するなど、猫たちの健康管理を怠らない。

ストレスフリーな環境でのびのび

仕事でもプライベートでも猫に囲まれた生活だが、まったく飽きることはないという。「仕事から帰ってきて一息つき、猫たちを膝に乗せながらご飯を食べる時が一番幸せ」と、公私共に猫との暮らしを満喫している。

「部屋の造りや設備など、全てが最高の環境です。また、住んでいる方全員が猫好きなので、猫トークで盛り上がったり、どこのクリニックがいい、といった情報交換を頻繁にできるのも、このアパートを選んで良かったところ。共用部などで直接お話ししたり、フェイスブックの入居者専用ページも情報交換に役立っています」

入居者の話を聞いて気が付くのは、互いの距離がとても近いこと。「【大家と入居者】という関係性を超え、同じ猫好きとして、困った時に助け合う関係を築ければと思っています」と大家さん。

猫を通したつながりが生む、あたたかな関係性。ここ「Seilan Apartement」には、猫にとっても人にとっても住みよい暮らしが生み出されていた。

文=田端邦彦
写真=阿部昌也

※※「CHINTAI2017年3月2日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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