2017年上半期のマンション市場を振り返る

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供給戸数は、微増 価格は、3.5%上昇の5,884万円

不動産経済研究所発表の2017年上半期の首都圏マンション市場動向によれば、2017年上半期の供給戸数は、前年同期比1.9%増の1万4,730戸と微増。価格は、前年同期比で3.5%の5,884万円と上昇傾向が続いています。また、初月契約率の平均は、67.3%で前年同期の68.4%に比べてややダウンしています。

「Brillia Tower上野池之端」の現地

昨年の人気物件「Brillia Tower上野池之端」の現地。サクラ開花前に完売

首都圏のエリア別の供給動向を見ると、東京都区部が5.4%増加、東京都下が28.1%増となっている一方で、神奈川県が3.9%減少、埼玉県が14.9%減少、千葉県が12.7%減少と東京都以外の供給戸数が減っています。

また価格動向は、東京都区部が平均価格7,159万円、平米単価107.3万円(5.6%上昇、5.4%上昇)と上昇トレンドが続く一方で、神奈川県が平均価格4,982万円、平米坪単価69.7万円(1.9%下落、3.3%下落)、都下が平均価格5,083万円、平米単価71.3万円(3.3%下落、0.6%下落)と下落しており価格動向地域によって違いがあるようです。

共に、リーズナブル感のある大規模マンションの供給があった場所で、数値には、そうした影響も出ていると思われます。埼玉県は、平均価格4,352万円で平米単価が61.0万円(1.3%上昇、2.2%上昇)、千葉県が平均価格3,994万円、平米単価が55.4万円(1.4%下落、1.8%上昇)となっておりペースは落ちたものの全般的には、依然として価格上昇が続いているようです。

次に中古マンション市場を見てみましょう。公益財団法人東日本不動産流通機構発表の2017年6月度の月例速報によれば、2017年6月度の首都圏中古マンション成約件数は、前年比8.6%アップの3,333件。成約価格は、前年比+4.8%の3,162万円、成約平米単価は、前年比+3.8%の49.61万円となっており堅調な売れ行きを示しています。

地域別の成約平米単価の伸びは、東京都区部が前年比で+1.2%に対し埼玉県+4.6%、千葉県+6.7%と郊外の伸びが大きい傾向にあります。新築、中古ともにマンション価格が上昇する中で、リーズナブルに住まいを手に入れたいニーズがより顕在化していると思われます。なお、2017年6月の新規登録物件の平米単価は、前年比-0.9%の54.82万円で前年同月比マイナスになるのは、2013年6月以来の4年ぶり。成約平米単価の49.61万円と比べると、9.5%の開きがありますが、強気設定が目立った価格設定も変わりつつあるのかも知れません。

新築マンションの売れ筋は「オセロの角」のようなマンション

小金井公園

小金井公園

2017年上半期を振り返って、販売好調な新築マンションを見るとまず挙げられるのが、リーズナブルでお買い得感を感じるマンションです。

例えば、多くの来場者を集め販売好調な「シティテラス小金井公園」(住友不動産)は、西武新宿線「花小金井」駅から徒歩8分の全922邸の大規模マンション。

広大な小金井公園に近接した住環境やパーティーラウンジやライブラリー、スタディルームやフィットネスルームなど多彩な共用施設も充実に加えて、再開発によって商業施設が増え魅力が高まった「武蔵小金井」駅へシャトルバスを運行予定。3LDKが3,000万円台(1千万円単位)からの価格設定を踏まえると、リーズナブルな印象を受けます。価格上昇でファミリータイプのマンションを4,000万円~5,000万円程度の価格で購入することは難しくなっているので、アクセス性に優れトータルバリューを感じる値頃感あるマンションは売れ行きが堅調です。

「ザ・ガーデンズ王子」の完成予想模型

「ザ・ガーデンズ王子」の完成予想模型

東京23区内では、「ザ・ガーデンズ東京王子」(三井不動産レジデンシャル ほか)が好調物件の代表格です。全864邸のうちエアリーコート(452戸)、ブルームコート(255戸)が今年の4月に完売。現在最終街区のカームコートの販売がスタートしています。

京浜東北線「東十条」駅から徒歩5分、東京メトロ南北線「王子神谷」駅徒歩6分の良好な交通アクセスに加え、カフェやドックランなどの多彩な共用施設、街区内に認可保育園やサミットストアを誘致、ハイサッシの採用など専有部の高い居住性など魅力が豊富で、価格に見合った価値を感じられるマンションです。

「BlliaundefinedTowerundefined代々木公園undefinedCLASSY」の完成予想模型

「Brillia Tower 代々木公園 CLASSY」の完成予想模型

都心エリアでは、第1期116戸、第1期2次15戸が即日完売した「Brillia Tower 代々木公園 CLASSY」(東京建物 住友商事)を挙げたいと思います。東京メトロ千代田線「代々木公園」駅徒歩2分、小田急小田原線「代々木八幡」駅徒歩2分の地上19階、総戸数195戸の免震タワーレジデンス。東京都総合設計制度を活用し、従来の高さ制限40mを超える高さを実現。徒歩5分に都心の広大な憩の森である代々木公園があるなど開放感ある景色が楽しめます。

「パークタワー晴海」の完成予想模型

「パークタワー晴海」の完成予想模型

供給が再び活発化しつつある東京湾岸エリアでは、「パークタワー晴海」(三井不動産レジデンシャル ほか)が好調です。既に3,000組以上の来場があり7月に第1期340戸を登録受付。地上48階建て全1076邸の免震タワーレジデンスの同マンションですが、戸数規模が多いとはいえ第1期で300戸超の供給は驚きです。銀座約2.5Km圏の立地だけでなく屋外空間「イマジネーションランド」が特徴的な同マンション。これからも注目を集めそうです。

2017年上半期の人気物件の特徴を挙げるとすれば、「オセロの角」のようなマンション。将来にわたって、価値が維持できそうなマンションです。希少性のあるロケーションや景色、スケールなど「こんなマンションは、なかなか出会えない」と思えるような物件は、価格上昇の中でも堅調な売れ行きを示しています。また、同じタワーマンション内でも眺望が確保される住戸や中規模のマンションでは、ルーフバルコニー付きの広めの角部屋が人気になるなど条件志向も強まっている印象を受けます。長い人生を考えると、「どんな時間がそのマンションで過ごせるか」は、家族にとって重要なこと。そう感じられるマンションならいつの時代も求められるのだと思います。





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