武蔵小山の駅前再開発タワー第一弾が始動

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駅前の木造密集地域の防災対策の切り札 再開発のメリットとは?

明治維新以降、急速に都市化が進んだ東京都。世界最大の都市圏人口を誇る街として大きく発展してきました。その中で今、喫緊の課題となっているのが街の防災対策です。東日本大震災、熊本地震と遠くない未来に首都圏で起こりうるかも知れない大地震への備えは、地域一帯で取り組まないと解決しない課題でしょう。一早く区画整理が進み、広い道路や建物の防火が進む千代田区、中央区や港区といった街に比べ、狭い道路を挟んで建物が建ち並ぶ品川区や大田区、豊島区といった城南・城西・城北エリアは、駅前でも木造密集地域が散見されます。中でも老朽化した木造建物や長屋が並ぶ場所は、建物の倒壊だけでなく火災発生時の延焼にも注意が必要です。こうした街区の整備の手法として多く用いられているのが、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を行う市街地再開発事業です。

日暮里駅前の再開発

日暮里駅前の再開発で誕生したタワーマンション群

市街地再開発事業の例として、荒川区のJR山手線「日暮里」駅前で進められら「ひぐらしの里」地区の再開発を見てみましょう。同エリアは、かつて低層の老朽化した木造建築物が密集し、防災上の問題を抱えていました。また、歩行者のための安全で快適な動線が確保されていないなど、公共施設上の課題もありました。日暮里・舎人ライナーの導入を契機として、市街地を一体で再開発を実施。タワーマンションを中心とした複合施設が3棟整備されペデストリアンデッキで結び、高低差がある駅周辺部を公共のエレベーターでつなぎ利便性を高めています。また、広々した広場が設けられ建物を不燃化することで、街の防災機能の向上に大きく寄与しています。

日暮里駅前再開発

日暮里駅前再開発で誕生した広場

再開発のメリットを整理すると
◆広場や歩行動線の整備によって利便で安全な街づくりができる
◆既成市街地+再開発によってより暮らしやすい生活環境に
◆新街区の誕生による人口流入で街が活性化する
といったメリットがあります。
このように、メリットの多い再開発ですが完成するまでには、勉強会・協議会に発足、準備組合の設立、都市計画決定、基本設計・資金計画作成、事業計画の決定・認可、権利変換計画の決定・認可、工事の着手・完了など多くの手続きを経る必要があり、「ひぐらしの里」についても平成9年度のまちづくり説明会の開催から平成23年の事業完了まで多くの年月を要しています。

武蔵小山駅前で、3つの市街地再開発計画が進行中

現在、品川区の東急目黒線「武蔵小山」駅の南側では、3つの市街地再開発計画が進んでいます。その中で最も進捗の早い「武蔵小山パルム駅前地区市街地再開発組合」としてプロジェクトのカタチが見えてきたのが、『(仮称)武蔵小山駅前再開発タワープロジェクト』(三井不動産レジデンシャル 旭化成不動産レジデンス)です。総戸数628戸の免震構造採用の41階建てタワーマンション。一戸建てや中・低層のマンションが多いエリアなので、地域のランドマークとして認知されるタワーになることでしょう。

武蔵小山駅前の再開発地域

武蔵小山駅前の再開発地域

武蔵小山の駅前と言えば、全長800mものアーケードがある武蔵小山商店街パルムが有名です。多彩なお店が並び平日でも多くの買い物客でにぎわう都内有数の商店街。雨の日も傘を差さずに往来できるのでお年寄りや子供連れでも買物がしやすい。以前に比べるとチェーン店が増えた気がしますが、空き店舗がほとんどなく活気があるのは住む人にもウレシイポイントでしょう。

武蔵小山の商店街「パルム」

武蔵小山の商店街「パルム」

商店街の一部は、再開発エリアに含まれていて壁面には武蔵小山の歴史を紹介するプレゼンテーションが施されています。大正9年に武蔵小山の地名誕生し、大正12年には目蒲線の駅が既に誕生しています。昭和20年には空襲により商店街が焼失していますが、昭和31年に第1アーケード完成(全長470m)し今に至っています。マンション内にも新たに40店舗以上のお店ができる予定で、街がどう発展するかも楽しみです。

商店街のデイスプレイ

商店街のデイスプレイ

建物のデザイン監修は、アーバンドック パークシティ豊洲やSKYZ TOWER & GARDENなど多くのタワーマンションで実績のある光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所代表の光井純氏を起用。お祭りやイベントにも使える広場空間を設けるなど、にぎわいの演出にも期待が持てます。

武蔵小山の再開発街区

武蔵小山の再開発街区

現在、北東側の「武蔵小山駅前通り地区市街地再開発組合」では、権利変換に向けた手続きや既存建物の解体工事などが進んでいます。また「小山三丁目第1地区市街地再開発準備組合」では、再開発事業基本計画の検討を進めています。鉄道が早い段階に開通し、街が早期から形成されたのは城南エリアをはじめとする東京の街の特徴ですが、その分道路や区画の整理が進んでいない街も散見されます。武蔵小山のように、市街地再開発のニーズも今後さらに高まっていくのではないでしょうか。こうした再開発によって街の防災機能が強化される一方で、それまであった「街のらしさ」が消えていくのも事実です。新たなカタチでどんな魅力を街にもたらすのかは、再開発組合やディベロッパーの思案のしどころではないでしょうか。

また、新しく住まう方にとっては、既成市街地の便利さと新たな街での暮らしの両方を享受することが可能です。この秋の注目プロジェクトとして検討してみるのも良いのではないでしょうか。





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