「シンプルなキッチン」をイメージ通りにつくる方法

Home » キッチンリフォームのノウハウ » 「シンプルなキッチン」をイメージ通りにつくる方法
キッチンリフォームのノウハウ, リフォーム コメントはまだありません



「シンプル」のイメージは幅広い

最近、リフォームをするときに「シンプルなキッチンにしたい」というご要望を頂くことが増えていると感じます。

飽きがこないようにシンプルにしたい、という理由もあると思いますが、LDKが一体となったオープンな間取りが増えているためとも考えられます。

LDKのインテリアは、リビングやダイニングを中心に考えられます。現在、リビング・ダイニングのインテリアは、シンプルなテイストを好まれる方が多いので、LDK一体の間取りの場合、キッチンも馴染むように、シンプルなテイストにされるのでしょう。

ただ、お客様のお話を聞いていると、“シンプル”という言葉の定義や、イメージの幅はとても広いと感じます。特に“色”については、かなり幅が広いようです。

例えば、白一色のキッチンを”シンプルなキッチン“とイメージする人もいれば、白と明るい木の色を使ったキッチンをイメージする人もいます。

ナチュラル系なシンプルキッチン

ワークトップを白、キッチン扉と床には明るい木の色を使った”シンプルなキッチン“。レンジフードも白をセレクトして、シンプルな空間に馴染ませています

一方、人によっては、クール、シャープ、スタイリッシュと感じるような、濃い色を用いたキッチンを“シンプルなキッチン”とイメージする人もいます。

モダン系のシンプルキッチン

濃紺の扉とグレーの床でコーディネートした”シンプルなキッチン“。金属やガラス、革を使った家具があるインテリアに、よく似合うキッチンです

このように、”シンプルなキッチン“と言っても、選ぶ色によって醸し出される雰囲気は大きく異なります。自分がイメージしているのは「明るくナチュラルな雰囲気」か、「モダンでシャープな雰囲気」かなどをよく考えたうえで、色を選びましょう。

色を選ぶときに注意したいのは、“シンプルなキッチン”をつくりたいなら、キッチン空間全体で使う色を2色程度に抑えるということです。

使うのはお好きな色でよいと思いますが、主張が強すぎたり、テイストを決めるような色を使うのは避けた方が賢明です。例えば、ピンクはフェミニンな印象が強い色です。キッチン扉をピンクにすると、“シンプルなキッチン”よりも“女性的なキッチン”という印象が強くなります。

これらを考慮すると、白やベージュ、ナチュラルな木の色、明るめのモノトーンなど、色自体に強い主張がなく、どのようなインテリアテイストにも合う色がよいと思います。

シンプルキッチンは、形を意識して選ぶことも重要

シンプルなキッチンをつくるのに、“色”はとても大事な要素ですが、できるだけ凹凸や丸みのないすっきりとした形を選ぶことも重要です。
例えば、キッチン扉は框がないフラットなタイプ、取手は凹凸が少ないラインタイプ、カウンターは端が半円になっているタイプよりスクエアなタイプの方がよいでしょう。

キッチン扉ライン取手、スクエアカウンター

スクエアな形で、凹凸が少ないライン取手をセレクトしたキッチン。無駄な線がなく、シンプルかつ静謐な美しさを感じさせます

オープンキッチンの場合、ダイニング側からシンクが見えるので、シンクの色や形も気を付けて選びましょう。

半円形のような丸みを帯びた形より、スクエアな形の方がシンプルな印象を与えられますし、シンクまわりに凹凸や段差がないタイプの方がすっきりと見せられます。

シンプルなスクエア型のシンク

シンプルなスクエア形のシンク。洗剤やスポンジの置き場所をシンク内に設ければ、ダイニング側から見えず、よりすっきりとしたシンクまわりになります

シンプルキッチンは、設備機器もこだわって選びたい

アイランドキッチンや壁付けプランの場合、コンロ、レンジフード、食器洗い乾燥機、水栓金具などの設備機器もダイニングやリビングから見えるので、こだわって選びたいですね。

ガスコンロなら、ごとくが小さい方が見た目はすっきりしていますし、お手入れもラクです。IHヒーターは天板部分がフラットなので、よりシンプルに見せられるでしょう。

ガス・IHいずれも操作部や点火ツマミを押して収納できるタイプなら、正面から見たときに凹凸がなく、すっきりと見えます。

また、天板や正面パネル部分の色は、黒よりもシルバーやホワイトの方が存在感を主張せず、シンプルなキッチンに馴染ませやすくなります。

操作パネル、トップがシルバーのコンロ

天板がホワイトで操作部分が薄いシルバー色のガスコンロ。黒色の方が手ごろな価格の商品が多いのですが、結構目につきやすい部分なので、こだわって選びましょう

レンジフードはそれ自体が大きく、目線に近い位置にあるため、強い存在感がある機器です。存在感を少しでも抑えるために、色は白や薄いシルバーを、形はフード部分が薄くなっているタイプをおすすめします。

薄型でホワイトのレンジフード

白で、フードが薄型のレンジフード。存在感が抑えられ、シンプルなキッチンにも馴染みやすくなります

食器洗い乾燥機は、前面部分に金属のフチがないタイプの方が目立なくてよいでしょう。最近では、操作部分が細長く、ライン取手に馴染みやすいタイプも増えています。細かな部分ですが、ぜひチェックしてから選びましょう。

食器洗い乾燥機

前面は扉と同じ面材で仕上げ、金属のフチがないタイプの食器洗い乾燥機。操作部分も細長く、薄いシルバー色なので取手のように見えます

水栓金具は、吐水口が大きめのストレートタイプより、軽やかでおしゃれな印象を与えるグースネックがよいでしょう。できるだけ曲線にクセがなく、すっきりとした細見のタイプを選ぶと、シンプルな空間により馴染ませやすくなります。

水栓金具(グースネック)

やわらかな曲線がシンプルな空間にもマッチする、グースネックタイプの水栓金具。浄水器一体型なので、一つの水栓から水と浄水を吐出できます

「機能がシンプル」なら、誰もが使いやすいキッチンに

コンロや食器洗い乾燥機については、機能を絞った単機能タイプや、操作が簡単なタイプを“シンプル”と表現する方もいます。便利な機能が数多く搭載されたタイプも多いのですが、「使いこなせないからシンプルなタイプにしたい」というご要望は案外多いものです。

収納のつくりも同様です。調理器具や調味料、ラップ類などをしまう場所を固定するパーツの少ない収納の方が、しまう物のサイズや種類を問わないため、柔軟性を高めます。長年使うキッチンは、入れたいものが変わる可能性があるので、シンプルなつくりの方が対応しやすく、パーツがない方がお手入れもしやすいので清潔を保ちやすくなるでしょう。

キャビネット本体収納

引出し収納は、固定パーツが少ないタイプの方が自由に物を入れられます。お鍋を買い替えたら引き出しに入らなくなった!ということも防げるはず。

イメージをしっかり作って、希望通りのキッチンに

今のキッチンに満足していないので、「シンプルなキッチンにしたい」というご要望を持たれている方も多いと思いますが、ときどき「普通の、シンプルなキッチンにしてほしい」とリフォーム会社にお任せしてしまう方がいます。

前述したように、“シンプルなキッチン”のイメージは人それぞれです。お任せしてしまうと、自分のイメージする“シンプルなキッチン”にならない可能性があります。

今回の記事を参考にして、まずは、自分がキッチンに求める“シンプル”とは何なのか、しっかりイメージしてみましょう。そのイメージをリフォーム会社に伝えるとともに、ショールームに足を運び、色や形、使い勝手などきちんと確認して選ぶことが、希望通りの”シンプルなキッチン“をつくるために大切なことと言えるでしょう。

【関連リンク】
余計な凹凸のないシンプルフォルムで長く愛せるキッチン





コメントを残す