2017年1月の中古マンションと地価の最新市況

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【この記事のポイント】

中古マンション・住宅地価格、4年近くも緩やかな上昇が続く

野村不動産アーバンネットによる、2017年1月1日時点の中古マンションと住宅地の「実勢価格調査」を基に、最新の不動産価格動向を紹介しましょう。この調査は、対象となる住宅地(土地)と中古マンションをピックアップして、それぞれの実勢価格を3ヵ月ごとに定点観測し、「変動率」で表したデータです。リアルタイムの不動産市場の動きを知るうえで役立ちます。

※調査地点は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の限定されたものですので、都県全体を表すものではありません。

図1.中古マンションと住宅地の価格変動率推移グラフ

 

首都圏における価格変動率は、今回、住宅地と中古マンションともにプラス0.3%となりました。前回調査(2016年10月時点)でプラス0.1%を示すまで上昇幅の縮小が続いていたことから、いよいよマイナスに転じるかという予測もありましたが、やや持ち直した格好です(図1参照)。4年近くに渡って、0~1%の範囲内に収まる緩やかな上昇傾向が続いているのは、過去に例がありません。

「値上がり」「横ばい」「値下がり」地点のシェアを見ると、住宅地・中古マンション共通で「横ばい」が約7割を占めます。こうした状態が、全体として落ち着いた価格相場を形成しているといえるでしょう。

「トランプ相場」で都心の成約件数が過去最高?

ただ、地域別には動きがありました。前回までは高い上昇率を示していた都区部で、今回はやや価格調整の状況が見えていることです。値上がり地点の減少・値下がり地点の増加が、住宅地・中古マンションに共通しています。前回調査(昨年夏の動きを反映)がピークで、今回値下がりした地点も少なくありません。そのため上昇幅が縮小しています(図2参照)。

図2.地域別の中古マンション価格変動率グラフ

 

その半面、東京都市部、神奈川県、埼玉県では値上がり地点が増え、変動率の上昇幅を押し上げました。都区部の値上がりのために周辺エリアに目を向ける人が増え、価格を押し上げているといえるでしょう。実際、周辺エリアでは、前回まで横ばいが続いた地点の中で、今回プラスに転じている例が少なくありません。

都区部は価格調整が入ったと書きましたが、その一方で、条件の良い物件は引き続き値上がりしていることが、都心部のデータにも表れています。図3は、都心3区(千代田区・中央区・港区)の過去5年間の中古マンションの成約状況を示したものです(東日本レインズ調べ)。一貫して成約価格が上昇している中で、成約件数も伸びています。

図3.中古マンション成約件数推移グラフ

 

年間ベースの成約件数は、2012年=1,433件、2013年=1,985件、2014年=1,865件、2015年=2,045件、2016年=2,295件と着実に増えています。実は、在庫も過去最高レベルまで増えていますが、それでも価格が下がっていません。条件の良い高額物件が多く売れているからでしょう。

月別の成約件数にも注目してください。例年は、住み替えのトップシーズンである3月が年間最多となります。しかし、2016年は12月が最多となりました。しかも、過去の3月の最高水準と並んでいます

営業現場でも、12月は非常に取引が活発で、高額物件が動いたという印象です。いわゆる「トランプ相場」と呼ばれる日米の株価上昇により、景況感が大きく高まったことが要因ではないでしょうか。

次ページで、中古マンションの動きについてさらに詳しく解説します>>





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