本厚木、厚木市の中心地として栄える遊びも楽しい街

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神奈川県中央部の交通、商業の中心地

厚木市

厚木市は相模川とその支流である河川沿いに広がっている。市中心部は元々は水田だった場所も多い。市の洪水ハザードマップより(クリックで拡大)

厚木市は神奈川県のほぼ中央、相模川の西側にある特例市。相模川水系の中津川、小鮎川、玉川に沿って、3本の指を広げたような形をしており、本厚木駅はその付け根辺りに位置する。東京都心部からは約45キロ、小田急線急行利用で新宿までは約1時間。横浜駅からは約30キロの距離にあり、横浜へは海老名駅で相鉄線に乗換え、急行利用で40分前後だ。

小田急線

市内を通る路線は小田急小田原線のみ。前掲の地図を合わせて見ると本厚木にバス路線が集中せざるを得ない状況が理解できよう(クリックで拡大)

この地域は古くから大山街道の宿場町、相模川を利用した水運の中継地などとして栄えており、神奈川県中央部の商業、交通の中心地として知られる。現在も東名高速道路、小田原厚木道路のインターチェンジがあり、また、国道246号、同129号その他の主要国道が走り、交差している。その一方で鉄道駅は小田急小田原線本厚木駅、同愛甲石田駅の2駅のみとなっており、市内の足は車、バス。そのため、市内中心部などの一部には渋滞が起きやすいとされる箇所もある。

駅北口

駅北口側。市役所、商業施設が集まっているのはこちら側。バスロータリーは南北、どちらにもある(クリックで拡大)

ちなみに小田急線には本厚木駅の手前に厚木駅があるが、こちらが所在するのはお隣、海老名市。元々は相模厚木駅として開業、その後、隣駅が厚木駅となったことから、本来の厚木駅という意味で本厚木駅に改称されたそうで、紛らわしいことである。ついでに厚木というと「基地」のイメージもあるが、厚木基地は厚木にはなく、基地が立地するのは大和市、綾瀬市、海老名市の3市である。

多種の企業が集積、財政事情の良さが特徴

厚木市役所

2002年に特例市になった厚木市。人口は22万人強、比較的20代など若年層が多い街でもある(クリックで拡大)

さて、厚木市は東京近郊の都市の中では際立った特徴のある街のひとつ。そこで本厚木駅周辺を解説する前に厚木市そのものについてざっとご紹介しておきたい。ひとつ目は財政事情の良い街であること。2015年版の「あつぎの財政事情」によると、同市の財政力指数は1.076。特例市の平均は0.950。また、神奈川県内で1以上になっているのは厚木市のほか、鎌倉市、箱根町、藤沢市、寒川町の5団体しかないことを考えると、非常に安定した財政事情といえる。

工業団地

駅から離れると何カ所かに工業団地があり、それらが市の財政を支えている(クリックで拡大)

これを支えているのが市内工業団地などへの企業の集積。首都圏に近く、交通の便が良いことから、研究開発、流通業、サービス業などを中心に大小の企業が集まっており、そこからの税収が安定した財政に寄与しているのである。

もうひとつ、この集積は面白い現象も引き起こしている。首都圏近郊の都市では都心部へ通勤する人が多く、夜間人口が昼間人口を上回っているのが一般的。ところが、厚木市では地元に勤務先があるため、昼間人口が夜間人口より多いのである。近所に勤めている人が多い街というわけだ。

自然、温泉、食にも恵まれた楽しい街

自然の風景

小鮎川近くの風景。市街地から少し離れるだけで水、緑、畑がある風景が広がる(クリックで拡大)

丹沢山系の東端と相模川の間に位置するという立地から自然に恵まれているのも特徴。水と緑、川と山が楽しめるのである。市内には手軽に楽しめるハイキングコース、森林公園があり、相模川、中津川などではアユ釣りも。都心から1時間圏で渓流釣りが楽しめるのは珍しい。

温泉も珍しいもののひとつ。厚木市内には七沢温泉、飯山温泉、広沢寺温泉、かぶと湯温泉があり、ひなびた風情の一軒家が点在。日帰り温泉も楽しめる。

とん漬け

江戸末期に生まれたという厚木名物とん漬け。市内には扱う店が数多く、あつぎとん漬けのれん会なるものまで作られている(クリックで拡大)

さらにこうした立地を背景に名物料理も多数。清流があることから鮎料理、丹沢山地で古くから食べられていた猪鍋、昭和20年頃から盛んだった養豚業の名残りからB級グルメとして知られる豚ホルモン「シロコロ」、とん漬け(豚の味噌漬け)などなど。さらに最近ではクラフトビールを製造する会社が立地、全国有数の地ビール処ととも言われている。

あゆコロちゃん

あゆコロちゃん。名物を合体させたキャラは少なくないもの……(クリックで拡大)

ちなみに厚木市のマスコットキャラクターはあゆコロちゃんといい、鮎を頭に載せた豚。シュールな取り合わせである。

大規模店、商業施設、バスターミナルなどが集中

続いて厚木市の中心である、本厚木駅周辺を見て行こう。同駅では海老名市、厚木市出身の音楽ユニット、いきものがかりの楽曲「YELL」が電車の接近メロディーとして使われており、市の様々な媒体でもその3人がしばしば登場。いきものがかりの街という印象すらあるほどだ。

東京工芸大学

バスで駅から20分ほどの場所に立地する東京工芸大学。その他東京農業大学、松蔭大学などがあるが、駅からの遠さが敬遠され、移転してきたものの、市内から去った大学もある(クリックで拡大)

市内に本厚木駅、愛甲石田駅しかないこと、その一方で市内には企業の集積が多く、大学などが多いことから、本厚木駅は他路線との接続が無いにも関わらず、乗降客数は多く、15万2000人余。これは他線との接続のない私鉄単独駅としてはトップクラスの数字だ。

大型店

大型店はバスターミナルのある通り近くに集中、利用しやすい立地となっている(クリックで拡大)

そのためもあり、駅周辺には商業施設が集中。駅ビルに加え、イオン厚木店、かつて厚木パルコだったアミューあつぎその他の商業施設、商店街があり、さらにホテルも点在。訪れる人にも便利な街となっている。ただ、以前訪れた時に比べると商店街にチェーン店が増えた印象がある。どの商店街でも画一化が進んではいるが、市全体として多様性のある街であることを考えると、商店街にも多様性を、である。

バスターミナル

バスターミナルは3カ所、路線数は数えるのが嫌になるほど多数。駅周辺ではバスが連なっているのを見かける(クリックで拡大)

市内への交通の拠点であることから、バスターミナルも南口、北口、シティプラザにあるバスセンターと3カ所にあり、市内各方面に加え、羽田空港、成田空港などへの便も発着している。平日夜は東京駅、新宿駅などからの深夜バスも利用でき、東京駅12時半発で本厚木着は14時35分である。

市の施設

市の施設は本厚木駅北口側に集中しており、利用者としては便利(クリックで拡大)

市役所、中央公園、保健センター、中央図書館その他市の施設の大半は駅から数百mほどの中に収まっており、駅周辺でほとんど全ての用事が済む。

国道246号

写真奥に見えているのが国道246号。駅北側では246号周辺までがマンションの多い地域(クリックで拡大)

駅から西、国道246号を越えた辺りからは徐々に住宅街としての色合いが濃くなり、それ以遠は主に一戸建てを中心にした住宅地に。バスで20分も行けば山並みが見え、場所によっては畑も点在。都心から1時間という距離にも関わらず、のんびりした雰囲気だ。

新築供給は少ないが、お手頃なファミリータイプが

最後に住宅事情を見ておこう。まず、賃貸。小田急線の神奈川県内駅ではワンルームでは海老名駅、それ以外の間取りでは相模大野駅の賃料が高く、以降、徐々に下がっていく。駅周辺の利便性などで考えると本厚木駅は劣るものではないが、やはり、都心からの距離に比例しているというところだろう。具体的な目安としてはワンルームマンションで5万円弱、2DKで6万円台~、3DKで8万円台~。アパートだとそれぞれマイナス1万円というところだ。

中古マンション

駅から徒歩15分、多少遠くても20分以内がマンションエリア、以遠が一戸建てエリアと考えると分かりやすい(クリックで拡大)

分譲物件では新築マンションはここ10年近く供給がほとんどない状態。中古では2000年以前の物件が中心になっており、供給が多いのは70平米前後の3LDK。ファミリー向けエリアというわけである。価格の目安は1000万円台から2000万台半ばくらいまで。駅からは10分内外が目につくところだ。

建設中の一戸建て

バス便利用エリアの一戸建て。利便性には欠けるが、環境は良い。一戸建ては隣接する愛川町にも多い(クリックで拡大)

これが一戸建てになるとかなり遠い地域もバス便利用で含まれるため、価格的にはさらに下がってくる。土地面積100平米からの3LDKが2000万円前後~で、広さよりは駅からの距離が価格を左右する。どう選ぶかは仕事と家族の状況などの環境次第だろう。

商店街

駅北口の商店街。多様な業種が並ぶ。駅周辺には風俗店が並ぶ一画などもあり、多様性のある街といえそう(クリックで拡大)

以上、厚木市とその中心となっている本厚木駅周辺をご紹介した。あまりメジャーではない自治体だが、実は財政的にも、住む楽しさという意味でも魅力がある街のひとつ。駅前には猥雑な雰囲気もあり、個人的にはそのあたりも嫌いではない。余裕のある生活を送りたい人には一度訪れてみても良い場所だろう。





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