山手線全駅ガイド・住まいの手頃さが狙えるのはこの駅

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山手線沿線は非常にざっくり3つのエリアに分けられる。

一つ目は以下の図で青く記されたオフィスを中心とする、比較的住宅の少ないエリア。二つ目の赤は人気があり、住宅価格、賃料も高いエリア。そして三つ目の緑はそれに比べると比較的住宅価格、賃料も手頃なエリア。色が薄い駅はそうした性格がやや薄いということを意味する。

そして今回はその3エリアのうちでも比較的手頃で庶民的な雰囲気がある緑の8駅を取り上げる。

山手線沿線

山手線29駅を非常に大まかに3つのエリアに分類した図。赤は人気エリア、緑は比較的安価で庶民的な雰囲気のあるエリア、青はオフィスなど業務エリア。色の濃淡はその地域の特徴の強弱を表している(クリックで拡大)

池袋:区役所移転から玉突き状態に開発計画目白押し

池袋駅の掲示

JRに東京メトロ、私鉄と乗入れ路線が多く、構内も広い池袋駅(クリックで拡大)

JRでは山手線以外に埼京線、湘南新宿ラインが乗入れ、それ以外に郊外に向かう東武東上線、西武池袋線の2路線、都心に向かう東京メトロ丸の内線、同有楽町線、同副都心線が交差する。

また、JRの特急列車は湘南新宿ラインと同じルートを経由していることから、新宿駅から東北本線を介して東武日光線へ直通する「日光」「スペーシア日光」などや、高崎線直通の「あかぎ」、東海道本線直通の「スーパービュー踊り子」成田空港駅へ向かう特急「成田エクスプレス」なども停車。都心、北関東から都下、埼玉方面、観光地と様々な方面への路線が利用できる。

東京芸術劇場

西口の近くにある東京芸術劇場。前の広場は様々なイベントなどにも利用されている(クリックで拡大)

駅周辺は東口に西武百貨店、西口に東武百貨店があるほか、東口には複数の大型家電店、少し離れてサンシャインシティがあり、西口には東京芸術劇場、立教大学など。もちろん、それ以外にも多数の商業施設、飲食店があり、新宿と並ぶ一大繁華街となっている。

その一方で、駅周辺のかなり広大なエリアが住宅街でもあり、かつ新宿、渋谷などに比べると比較的手頃に借りられるのが大きな特徴。そのせいもあり、近年、住みたい街としての人気も高い。

豊島区役所

一番左のタワーが区役所。区役所周辺にはまだ古い住宅などもあるが、今後、少しずつ変わっていくことになるだろう(クリックで拡大)

最近の話題は区役所の移転。以前から池袋駅から有楽町線で一駅、東池袋駅の周辺で再開発が続けられており、2016年には区役所がエコミューゼタウンと呼ばれる再開発エリアにも移転。タワーマンションの低層階に入居するという新しいスタイルでも話題になった。旧庁舎とすぐ近くにある区の公会堂はそれぞれオフィス・商業棟、ホール棟として建替えられる予定で、2020年の完成を目指す。

それ以外にも東池袋一丁目で新しいシネコン建設の計画があったり、西口駅前の再開発があったりと池袋の開発は盛り沢山。これまで新宿、渋谷に比べると、やや出遅れてきた感のある池袋だが、それだけにまだまだ余地があるということだろうか。ここ数年で大きく変わることは間違いない。

■参考記事はこちら
池袋、文化と雑踏が混在、活気が魅力のターミナル

大塚:庶民的でのどかな雰囲気。都電荒川線も意外に便利

都電荒川線と大塚駅

駅、駅ビルの右手に小さく、都電荒川線の電停が見えている(クリックで拡大)

山手線に加え、駅脇にある都電荒川線大塚駅前停留所が利用できる大塚駅。都電荒川線はマイナーな路線ではあるが、東京メトロ千代田線・有楽町線・副都心線、都営三田線、京浜東北線などと交差しており、使い方によっては非常に便利。大塚駅自体は元々は隣駅池袋よりも繁華で、デパートや花街などもあった。

近くには東京メトロ丸の内線新大塚駅もあり、それも含めて考えると、都心はもちろん、都内の主に東側エリアのアクセスは良好だ。

駅前の飲食店街

駅前の飲食店街。昔ながらの魚屋、和菓子店なども残されており、新しい店も(クリックで拡大)

駅前にはコンパクトにまとまった飲食店街があり、商店街、神社や並木も。派手さはないが、庶民的でのどかな雰囲気が楽しめる。駅ビルに続き、2016年9月現在、駅前では駐輪場などの整備が行われており、駅周辺の使い勝手は年々良くなっている。

■参考記事はこちら
大塚、山手線と都電が交差する池袋隣接の街

巣鴨:おばあちゃんの原宿は都心へのアクセスも良好

巣鴨地蔵通り商店街

都内の観光名所のひとつ、巣鴨のとげぬき地蔵。バスを連ねてシニア層がやってくる(クリックで拡大)

JRでは山手線のみだが、都営三田線が乗り入れており、2線が利用可能。北側にはとげぬき地蔵で有名な高岩寺があり、その前の通りは「おばあちゃんの原宿」として有名な巣鴨地蔵通り商店街。大型バスが訪れる観光地にもなっており、おばあちゃん以外の客も姿も目に付く。

巣鴨駅前

地蔵通りとは道を挟んで反対側に駅。駅ビルに加え、駅前にも飲食店街などが広がっている(クリックで拡大)

その一方で山手線内、駒込との間にはかつて大和郷と呼ばれたお屋敷街があり、本駒込6丁目界隈は今もブランド力のある住宅地。それ以外でも古い日本家屋の残る一画などもあり、歴史を感じさせる。

■参考記事はこちら
巣鴨、住む人にも優しいおばあちゃんの原宿

駒込:二つの庭園に挟まれた、元祖お屋敷街

駒込駅前

駅ビル、ホテルなどのある駒込駅前。通り沿いにはずっとビル、マンションが並ぶ(クリックで拡大)

JRでは山手線のみだが、東京メトロ南北線が乗入れており、溜池山王、永田町など都心へは一本。北側に旧古河庭園、南側に六義園と古い庭園のある街でもあり、駅周辺にはあまり知名度は高くないが、寺社も集まっている。老舗と言われる和洋の菓子店があるのは、巣鴨のところで触れたお屋敷街があった影響だろう。

霜降銀座商店街

霜降銀座商店街。庶民的な一画で近くには銭湯も。年々高齢化は進み、空き店舗も出ているが、駅に近い場所には若い人が経営する飲食店も(クリックで拡大)

その一方で東口周辺には猥雑な印象もある飲食店などが集まる一画もあり、駅から少し離れると谷田川の暗渠の上に伸びる霜降銀座商店街、染井銀座商店街など庶民的な通りも。いろいろな楽しみ方ができる街というわけだ。

■参考記事はこちら
駒込、寺社と庭園と商店街が入り混じる街

田端:高台と低地の間にあるコンパクトな街

田端駅前

田端駅前。写真右手が高台になり、駅を離れるとすぐに坂が(クリックで拡大)

JRの山手線、京浜東北線が利用できる田端駅。田端駅を中心に山手線内側は高台、外側は低地となっており、高低差が好きな人ならそのぱっきりした別れ方に興味を抱くはず。また、田端駅北側の尾久にJR東日本の車両基地がある関係から、田端駅を通過する車両は非常に多く、地図で見ると無数に線路があるように見えるほど。実際、様々な車両が通過するので、電車好きなら田端駅から上野駅間の駅、駅周辺からの眺めはたまらないだろう。

駅周辺にはまとまった商店街などはないものの、2008年に駅ビルが開業、日常的な買い物には便利になった。

西日暮里:ようやく動き出した日暮里・舎人ライナー沿線に期待

西日暮里駅構内

京浜東北線、山手線と東京メトロ千代田線が駅構内で繋がっており、乗換が分かりやすい駅構内(クリックで拡大)

JRでは山手線、京浜東北線が利用でき、それ以外に都心へ向かう東京メトロ千代田線、埼玉県境に向かう日暮里・舎人ライナー、それぞれに異なる方向へ向かう2路線が利用できる。駅前に道潅山通りが、少し離れてそれと直交する尾久橋通りが走っているため、広場的なスペースがなく、街としてはやや雑然としたイメージがある。

飲食店を中心とした店舗は山手線高架下、駅周辺に集積。尾久橋通り沿いには中規模のオフィスビル、マンションなども。

日暮里・舎人ライナー

尾久橋通りの上を走る日暮里・舎人ライナー。想定より乗降客数が多く、朝晩はかなり混雑する(クリックで拡大)

2008年に開業した日暮里・舎人ライナーだが、当初はあまり活発でなかった沿線での宅地開発がこのところ、少しずつ目につくようになっている。開業時期は未定だが、東京女子医科大学の東京女子医科大学東医療センターが同沿線の江北エリアに移転する計画もあり、今後、大きく変わる可能性もある。

日暮里:成田へのアクセス良好。世界へも通じるターミナル駅

駅前の再開発エリア

タワーマンションが林立、イメージ一新された日暮里駅前。タワー前の広場を利用したイベント開催も多い(クリックで拡大)

JRでは山手線、京浜東北線(ただし日中は通過)、常磐線快速(上野東京ライン含む)の3線に加え、京成線、日暮里・舎人ライナーが利用できる日暮里駅。

特筆すべきは京成線で、同線のターミナル駅は本来隣の京成上野駅だが、同駅はJR、東京メトロ上野駅から離れているため、乗換が容易と日暮里駅を利用する人が多く、京成電鉄では日暮里駅を形成上野駅と並ぶターミナルと位置づけている。2010年に開業した成田スカイアクセスを利用すれば成田空港まで30分台。比較的地味な駅ながら、世界への玄関口というわけで、スカイライナーなども含め、京成本線のすべての列車が停車する。

谷中銀座

駅からすぐのところには谷中銀座が。その手前の高台には朝倉彫塑館や風情のある塀が続く、寺の多いエリアがある(クリックで拡大)

駅を挟んで西側は谷中霊園、観光地としても有名な谷中銀座などがある雰囲気ある高台で、寺社も多い。対して東側は駅前にバスロータリーがあり、少し離れては繊維問屋街が。また、駅前には日暮里・舎人ライナー乗入れに伴う再開発で誕生したタワーマンションがそびえている。

鶯谷:下町風情を残すエリアに隣接する静かな駅

線路を挟んで鶯谷駅

高台にあり、線路を挟んで街は低地側にある鶯谷駅。初めて行くと、そのコンパクトさに驚くかもしれない(クリックで拡大)

JR路線では山手線の他、京浜東北線が利用できる。ただし、10~15時を中心にした快速運転時間帯は全列車が通過してしまうため、この時間帯は山手線しか利用できない。駅の西側は寛永寺の墓地や上野公園に接しているため、発展の余地がなく、また、東側は高低差が大きい上に幹線道路が近く、商業エリアが形成しにくいため、駅全体の利用者も山手線内では最少。

言問通り

駅から坂を下ったところに言問通りが走り、通り沿いにはビルも多数(クリックで拡大)

ただ、徒歩圏内には東京メトロ日比谷線入谷駅があり、周辺は入谷、根岸といった昔からの風情のある、寺社の多いエリア。七夕前後に開かれる朝顔市の舞台といえば雰囲気が伝わるのではなかろうか。

前回は山手線の主にオフィスゾーンをご紹介。次回は人気、住宅価格・賃料ともに高いエリアを紹介します。

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