建築家・吉村順三設計の軽井沢別荘を賃貸シェアする!?

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「ハーモニーハウス」が賃貸シェアハウスに

ハーモニーハウス

庭から見た「ハーモニーハウス」。1階部分がエロイーズ・カフェとなっている

軽井沢は一度訪れると、何度でも行きたくなる人も多いはず。思い立った時にいつでも行きたい人にオススメの賃貸シェアハウスの情報をお届けします。この賃貸シェアハウス、なんと建築的にも注目されるモダニズム建築の巨匠・吉村順三が設計した「ハーモニーハウス」。そんなすごい建物が別荘のように自由に使えるのです。

軽井沢別荘の賃貸シェアの話をする前に、「ハーモニーハウス」の歴史に少し触れたいと思います。

文化人、財界人など著名な人たちの別荘が数多く点在する軽井沢。1888年、宣教師であったアレキサンダー・クロフト・ショーが布教活動のため訪れ、この街の自然の美しさに魅せられ別荘を建設。避暑地としての歴史が生まれました。明治、大正時代の軽井沢は外国人宣教師の山荘が建ち並び、道行く人も外国人の姿が多く見られる、異国情緒あふれる時代だったのです。

ここで紹介する「ハーモニーハウス」のオーナーであったエロイーズ・カニングハムも米国から宣教師の父親とともに軽井沢に来たひとり。1901年に来日、エロイーズは2歳から中学生くらいまでの夏を軽井沢で過ごし、高校からは米国に帰国、大学で音楽を学び、日本に戻ってきました。

学習院や東洋英和女学院でピアノや英語を教えるうちに、日本の子どもたちに本格的な音楽を聴かせたいと考えるようになり1939年、青少年音楽鑑賞会を創立。その後、太平洋戦争の勃発により、日本と離れていましたが、戦後、再来日。

音楽教育活動を再開し、1948年に日本交響楽団演奏によるコンサートを日比谷公会堂で入場無料で開催。子どものための無料コンサート活動など音楽の育成に尽くしてきました。その後、エロイーズは両親から受け継いだ軽井沢・愛宕の別荘を処分し、新たに音楽研修施設兼音楽ホールとして南ヶ丘に建てられたのが「ハーモニーハウス」です。

モダニズム建築の巨匠・吉村順三

カフェ

「ハーモニーハウス」のダイニングであったところを活用したエロイーズ・カフェ。宣教師直伝の食パンレシピが豊富

「ハーモニーハウス」は、1983年にモダニズムの建築家吉村順三により設計されたもの。軽井沢駅からフラットな道を20分ほど歩いた南ヶ丘の別荘地にあります。音楽ホールと合宿ができる宿泊棟が併設されており、音楽を志す多くの若い人たちの研修所として、またコンサートも楽しめるホールとして、長年利用されてきました。

吉村順三氏は1908年に東京に生まれ、東京美術学校(現、東京芸術大学)で建築を学び、卒業後アントニン・レーモンドに師事します。アントニン・レーモンはフランク・ロイド・ライトのもとで学び帝国ホテル建設の際に来日。その後、日本に多くのモダニズム建築の作品を残した建築家です。そのレーモンドに師事した吉村順三は日本の伝統とモダニズムの融合を図ったことで知られ、作品の中には皇居新宮殿、八ヶ岳高原音楽堂、奈良国立博物館新館などがあります。モダニズム建築の巨匠・吉村順三設計であることから建築的にも注目され、音楽家にも愛されてきた建物といえます。

音楽研修施設としての役目を終え、新しい施設として再生

佐野さん

千葉県より軽井沢に移住。「ハーモニーハウス」の運営に携わる佐野誠さん

築後30年を経過、老朽化にともない、ここ数年は利用者が少なく十分に活用されていませんでした。それは、もったいない、軽井沢の歴史とともに歩んできた由緒ある建物を維持・保存しようと立ち上がったのが軽井沢総合研究所です。ここからは、軽井沢に移住してハーモニーハウスの管理運営に携わる軽井沢総合研究所の佐野さんに話を伺いましょう。

 

「長い間、愛されてきたこの建物を活用しながら維持していきたいと考え、2015年4月より、ダイニングだったところをカフェとしてオープンしました。また研修施設として合宿できるようになっていた宿泊棟にある4部屋を賃貸シェアハウスとして期間限定で貸し出すことにしました」

洋室

賃貸シェアハウスの1室。室内はシンプルで、庭に面した大きな窓が魅力。ベッドは2台設置される予定

期間限定というのは4月から10月末まで。今回、「ハーモニーハウス」を訪ねたのはまだ雪の残る2月。賃貸できる期間はこの雪景色は見ることはできないのですが、あまりに美しいので、上記に写真を掲載いたしました。あたりはしーんと静まり返り、窓からの風景は切り取られた絵のごとく、飽きることなく眺めて座っていられます。

軽井沢の別荘は、本来、避暑が目的でしたので夏向けの造りになっており、冬は使われないことがほとんど。「このハーモニーハウスも夏仕様になっているので、賃貸期間はあえて冬季をはずしています」とのこと。

軽井沢の冬が好きという方には残念かもしれませんが、4月から10月末まではいつでも自分の好きな時に来軽、自由に使えます。お庭は広く、南側の隣接地は手入れの行き届いた名門ゴルフ場のフェアウェイというロケーション。5月頃から木々は芽吹きはじめ、6月になれば一面の緑に囲まれます。若葉の季節、新緑の季節、そして紅葉の季節を過ごすことができます。小鳥はもちろん、リスなども時々遊びにくるのだそうです。

4月から10月まで借りて60万円+消費税

賃貸シェア

賃貸シェアされる部屋は家具を置くとこのような空間になる(写真は2015年賃貸シェアハウスとして募集した際のモデルルーム)

2015年にスタートした賃貸シェアハウスでは4部屋のうち3部屋が賃貸されました。窓からの眺めがひとめで気に入り、その場で賃貸を決め、夏の間ずっと滞在していた人や、小さいお子様がいるファミリーは毎週末、軽井沢に通われた人などいろいろ。

賃貸される4部屋は音楽ホールと廊下でつながっています。部屋は1部屋約20平米。勾配天井ですので空間が開放的、さらに全開できる大きな窓と1間の収納が付いています。「寝具などは自分で調達していただくことになりますが、ベッドは1室に2台ずつ用意する予定です」。使い方は自由なので、寝具を揃えれば5人くらいは泊まれそうです。

キッチンと浴室、トイレは共用。IHクッキングヒーター、冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースター、洗濯乾燥機、掃除機、食器類などが備わっています。

また庭ではBBQもOK。音楽ホールはサテライトオフィスや会議場として使うこともできます(要予約)。

自炊もできますが、建物内にはエロイーズ・カフェがあります。三笠ホテル・レシピのカレーライスやフレンチトースト、丸山珈琲をはじめメニューも多彩。庭に面した掃き出し窓はフルオープンになり、居ながらに外の自然を感じられます。まわりの緑と一体化するような、外に向かって開かれた吉村建築のモダンな空間。テラス席もよし、室内で読書をするのもよし。別荘地にあるカフェとして、早くも人気になっています。

さてこの賃貸シェアハウス。4月~10月末までの賃貸料は1部屋60万円+消費税、7月~9月の夏季限定の場合は42万円+消費税(契約時一括払い)。礼金、敷金は無しで、電気代は月額3000円(税別)、灯油代は契約者にて月額均等割になります。4部屋しかありませんから、4月~10月末まで4組が入居が決まれば、夏季限定の募集はなくなります。

この期間はずっと軽井沢に滞在してもよし、週末利用してもよし、使い方は自由です。軽井沢に別荘を持ちたいと考えている人には、ワンシーズンを借りて住んでみるのもオススメ。ひとあし早く、春の気配を軽井沢に訪ねてみるのはいかがでしょうか。

問い合わせ先 軽井沢総合研究所 電話050-5835-0554

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